

「遠くをみているうさぎ」30号F(91×72.7㎝)、パネルにアクリル、2026
「海の向こうをみているうさぎ」8号S(45.5×45.5㎝)、パネルにアクリル、2026
「ショートショート千夜一夜」4号S(33.3×33.3㎝)、パネルにアクリル、2026
「24のひらめきと僕らの季節」4号S(33.3×33.3㎝)、パネルにアクリル、2026
雲は、空に浮かぶ風景としてだけでなく、人それぞれの記憶や想像、憧れを映し出す存在でもあります。形を変えながら漂う雲は、見る人によって異なる物語を生み出し、自由な発想へと導いてくれます。
仮屋にとって雲は、下から見ても、上から見ても魅力的な存在です。彼女は先日、飛行機の窓から雲を眺めたとき、地上から見上げる雲も、空の上から見下ろす雲も、どちらも美しく、どちらも正しい景色なのだと改めて感じました。
その体験は、多様な視点や価値観を受け入れながら生きていきたいという想いと重なり、本展のテーマへとつながっています。
また本展では、小説家・田丸雅智氏とのコラボレーション作品も10点発表いたします。
仮屋は、田丸氏がデビューされた頃からその作品に魅了され続けてきました。
「田丸氏が手掛けるショートショートの世界は、まるで宝箱のように次々と新しい物語が現れ、読むたびに驚きと感動をもたらします。
特に、その文章から立ち上がる情景の豊かさは印象的で、いつも物語の風景を思い描きながら作品を読んできました。
本展では、田丸氏の物語の中から自身が心を動かされた場面を選び、絵画として表現しています。数多くの魅力的な情景の中から作品化する場面を選ぶことは容易ではありませんでしたが、それは同時に創作の喜びに満ちた時間でもありました。 ―仮屋美紀」
雲のように自由に広がる想像力の世界の中で、絵画と言葉が響き合うひとときをお楽しみください。
雲は、
下から見ても上から見ても、良いものです。
下から見た雲も、上から見た雲も
どちらも正解です。
そんな感じに生きていたいなーと、、
― 仮屋美紀―
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🔶仮屋美紀
1973年、東京生まれ。1996年、玉川大学美術専攻油絵コース卒業。
幼少期に感じた「ワクワク感」や「不安感」、古いものへの愛着をもとに、幻想的でありながらどこか現実味を帯びた独自の世界を描く。アクリル絵具を何層にも塗り重ね、削り、研ぎ出すことで生まれる質感と、物語性のある表現が特徴である。
2008年、上海アートフェアに出品し、ニューヨークのENNAGON GALLERYにて個展を開催。2010年から2013年までANA機内誌『翼の王国』の挿絵を担当。以降、銀座三越、Bunkamura Box Gallery、GINZA SIXなどで個展を開催。
近年は、アートフェア東京、ART BUSAN、KIAF、Art Taipei、Art Asia Fukuokaなど国内外のアートフェアに出展。2023年にはChristie’s Hong Kongのプライベートセールにも出展するなど、国内外で活動の場を広げている。
🔶田丸雅智
1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修了。2011年に作家デビュー。12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、2013年から全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。書き方講座の内容は、2020年度から小学4年生の国語教科書(教育出版)に採用。2021年度からは中学1年生の国語教科書(教育出版)に小説作品「桜蝶」が掲載。17年には400字作品の投稿サイト「ショートショートガーデン」を立ち上げ、さらなる普及に努めている。著書に『海色の壜』『おとぎカンパニー』シリーズなど多数。メディア出演に「情熱大陸」「SWITCHインタビュー達人達」など多数。